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Web2.0的集合“機”としての分散コンピューティング:アリバイ会社officeariss

アリバイ会社オフィスアリス

国際スーパーコンピュータ会議(ISC)の発表によれば、2006年11月時点の世界最速スパコンは、米エネルギー省のローレンス・リバモア研究所にある米IBM製「BlueGene/L」だった。その演算能力はピーク時で280.6テラフロップス。テラフロップスとは毎秒1兆回の浮動小数点数演算を行う能力だ。これに負けじと日本でも現在、文部科学省が世界最速を目指した次世代スパコン「汎用京速計算機」の開発計画を進めている。目標の演算能力は10ペタフロップス(毎秒一京回の浮動小数点数演算)。総事業費は2006年度から2012年度までの7年間で、およそ1100億円を見込んでいる。

 ただ、一部では既に、「BlueGene/L」を超える処理能力が安価に実現している事を、文部科学省はどう見ているのだろう。分散コンピューティングで構築された、ウェブ上の仮想スーパーコンピュータの事だ。

 分散コンピューティングとは、ネットワークで接続された無数のコンピュータの演算能力を統合し、処理のスループットを高める技術。世界中で構築されている様々な分散コンピューティングは多くの場合、一般PCユーザーが、自身のPCのアイドル時に発生する余剰演算能力を提供する形で参加する“演算ボランティア”で成り立っている。用途は主に素数探索など、学術関連で膨大なデータを解析するプロジェクトが多い一方、手法としてはプロジェクト主催元のホームページからダウンロードした専用ソフトを使い、各々の参加者が振り分けられたデータを処理するケースが一般的だ。近年この手法が、ブロードバンド化や高性能ゲーム機の登場で脚光を浴びているのだ。

「Folding@home」のホームページ(http://folding.stanford.edu/)からダウンロードできる、たんぱく質折り畳み解析用ソフトウェア。

 米スタンフォード大学が主催する「Folding@ home」もその一つ。同プロジェクトは、癌やアルツハイマー病の原因となるタンパク質の折り畳み構造を解析する目的で発足した。今では全世界で200万台以上のCPUが参加する世界最大級の分散コンピューティングだ。今年の3月にはソニーのゲーム機「プレイステーション3」(PS3)でも参加できるようになった事で、さらに大きな演算能力を手に入れて話題を呼んだ。5月末現在、実際に稼動している3万台強のPS3だけでも603テラフロップスの演算能力を実現している。

 この分散コンピューティングは、昨今、世間でかまびすしく口にされるWeb2.0的発想、つまりネットワーク上の「集合知(機?)」の可能性そのものだ。ハードウェアのスペックだけで極めて荒っぽく試算すると、前述した「汎用京速計算機」は60万台のPS3があれば実現出来る。現在、国内でPS3 (40ギガバイトのハードディスクドライブ搭載モデル)の実勢価格が4万5000円前後なら、ハード構築費用はおよそ200数十億円也……。文部科学省の 1100億円という数字(=税金)に比べてどちらが得かと、いきおい考えてしまう。

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2007年09月12日 16:37に投稿されたエントリーのページです。

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