「Vista」待ちの買い控えから一転、PC市場が活気付いてきた今日このごろ。夏のボーナス商戦に向け、携帯各社も新製品を相次いで発表した。こちらは、ソフトバンクの参入以来、年の節目節目は何かを仕掛けなければならない空気になりつつある。確立されたカラーの中でいかにインパクトある新機軸を打ち出せるか。
「2007夏・携帯ダービー」の予想は以下のデータを基に各自に委ねるとしよう。
まず注目は、番号ポータビリティー以来、トップの座をひた走るauだろう。今夏のポイントは、対応機種数で他社を一歩も二歩もリードする「ワンセグ」。発表された15モデル中、7機種が視聴可能となっており、ある意味、手堅い攻めともいえるが、浴室などで見られる防水機能も搭載した「ウォータープルーフ・ワンセグケータイ」という初の試みもある(2モデル)。ほかではソニーの「ウォークマンケータイ」の新機種や、カシオのデジカメ「EXILIM」の名を冠したスリムボディーも登場。特に後者は515万画素を誇り、高精細約2.8インチワイドVGA液晶についても携帯の域を超えている。「アバハウス」「フレッドペリー」など有名ファッションブランド42社から、専用ケースやストラップなど関連グッズも発売されるのは愛きょうか。
一方、ソフトバンクモバイルは「格好良さにこだわった。自分だけの端末を実現できる」(孫正義社長)と、例によってファッションショーさながら。例えば、東芝製「FUNFUN815T」は、購入後でも付け替えられる本体表面パネルだけで300種類あり、着信時のイルミネーションのパターンなどを合わせると約2億4000万通りの組み合わせが実現する。またひと際目を引くのが「ソフトバンク805SC」。こちらは13.5ミリという世界最薄のスライド式のワンセグ機種で、日・英・韓の“トライリンガル”機能も興味深い。
さて、NTTドコモは4月中旬から仕掛けるという荒業を見せ、「904i」の5機種が早くも好調なセールスを記録している。こちらのシリーズ、決済機能の充実やバイオ認証対応など、特筆すべき点が盛り沢山となっているが、中でも最大のポイントは1台で2つの電話番号、メールアドレスを使い分けられる点といえよう(月額945円)。これによって可能になるのは、仕事とプライベートでの使い分け。ありそうでなかったシンプルな発想はいかにも同社らしい。もちろん、今夏に向けて追加投入も計画されており、この売り方も考えてみればコロンブスの卵的である。