広告との連動で実現。有料版と同品質でかかるコストがゼロ
7月19日の記者会見風景。キングソフト株式会社 代表取締役広沢一郎氏
キングソフトは7月19日、無料の総合セキュリティソフト「Kingsoft Internet Security free」の提供を開始したと発表した。同製品の有料版は2005年発売開始から五カ月100万ダウンロードを達成し、現在、中国をはじめ、世界で 1800万人以上が利用している。これまで同社のサイトなどから、無期限版2980円、3ユーザー用3980円、1年更新版980円でダウンロードが可能であったが、今回、広告を取り入れた新しいビジネスモデルにより、完全無料化を実現したのだ
広告の表示方法は、インターフェースに表示するほか、ポップアップ広告も取り入れ、また、アプライアンスパートナーとしてポータルサイトやDVDマガジン、ISP系などと提携し、利用層の拡大などを図るという。
同社によると、コンシューマー向けセキュリティソフトの市場規模が600億円であるのに対し、インターネット広告は約4000億円であるとしており、この製品により、ソフトウェア販売の単一モデルから広告モデルも合わせた「複合モデル」へと拡張を図る狙いがあるという。
http://www.kingsoft.jpやアライアンスパートナーのホームページより「Kingsoft Internet Security free」をダウンロードする。設定画面のインターフェイスに、ディストリビューションパートナーの広告が表示される
機能については今回の無料化後も変わらない。1日3回パターンファイルを更新するほか、「個人情報保護」「アンチスパイ」「迷惑メール防止」「アンチウィルス」「ファイアウォール」によりパソコンのセキュリティを確保する。広告が嫌であれば、従来の有料版への切り替えも可能だ。
広沢一郎社長は「完全無料モデルはユーザーに分かりやすく速やかに浸透すると思う。ウェブの業界へ大きく進展していきたい」と抱負を語った。
今回発表された「King soft Internet Security free」については、有料のプログラムと同じ品質でありながら、ユーザーにかかるコストがゼロであるというのは同社によると業界初の広告モデルであるという。今後も広告と連動した無料ソフトにユーザーの期待は高いと思われる。