「ミクシィ」や「GREE」といった管理側主導のソーシャルネットワークスサービス(SNS)に比べ、ユーザー主導の親しみやすいシステムで根強い人気を誇るネットサービス、「はてな」。「はてなブックマーク」や「人力検索はてな」など、見知らぬユーザー同士が繋がることを前提としたコンテンツを主力に、順調な成長を遂げてきたはてなが、グローバルなコミュニティ戦略を推進する第一歩として、アメリカ進出を開始した。7月14日からは、シリコンバレーに設立した100%出資の子会社「hatena」を始動させており(代表ははてなの近藤淳也代表取締役が兼任で担当)、多言語対応のサービスを早急に構築していくとしている。
日本でもこうした動きに先立つ形で、7月11日にサービス強化と登録制度の一部リニューアルが行なわれた。中でもはてなの国際モードを象徴するサービスが、「hatena」からのリリースとなる「はてなスター」である。これは「はてなダイアリー」やはてなに登録しているブログのエントリーに対し、星の数で評価が行なえるものだ。ひとつのエントリーに対し、ユーザーは好きなだけ星を増やすことが可能で、コメントやトラックバックよりも手軽に、より視覚的にブログを評価できる。また、ユーザーが星を付けたブログの所有者からユーザー本人のブログに星が付け返されると、両者は「スターフレンド」に登録され、新たなコミュニケートを促すシステムも備えられた。このサービスに付随する「はてなメッセージ」も、「はてなスター」で星と共に書き込まれたコメントを知らせてくれるもので、「スターフレンド」と同様、ユーザー間のコミュニケートを促進する策がなされている。ビジュアル的な要素が強く、より手軽なユーザー間のやり取りを可能としたこれらのサービスは、グローバル化に即した大型の新サービス「はてなワールド」に深く関連するコンテンツであるとの見方が強い。そのため、「はてなスター」「はてなメッセージ」の反応が、「はてなワールド」のリリース時期にも影響を与えるのでは、と推測されている。
オリジナルの新サービスでユーザーをリンク
「はてなスター」導入から一週間が経った7月18日の時点では、自身のブログを評価されることを嫌うブロガーも多く、開発者が綴る日記のコメント欄にも、「はてなスターを選択制にしてほしい」という苦情や批判の意見も多く見受けられた。これに対し、開発者側は星の表示・非表示を選択できるように改善を図っている。ともあれ、こうした積極的な新サービスのリリースは、単純な多言語化ではなく、「はてなワールド」を軸に世界各国のユーザーがリンクすることを目指すはてなの「気合」を表すものだと言えるだろう。