米国メリーランドのFreewebs社が始めたFotowooshは、一枚の写真から3D画像を作成するサービスだ。
これまでの3D画像作成サービスは、たいてい複数の写真や画像が必要だった。三脚に固定したカメラで、360度の方向から何枚か写真を撮影したり、左右の目から見たように微妙にずれた二枚の写真を使ったりして、3D画像を作成する方法だ。Fotowooshに必要な写真は一枚だけ。たった一枚の写真から、どのように3D画像を作成するのだろうか?
Fotowooshで3D化する写真は、人物や花などの写真よりも、風景、特にビルや建築物、電車などの写真の方が適しているという。
3D化のソフトウェアロジックは、米カーネギーメロン大学のロボット工学博士課程に在籍するDerek Hoiem氏によるものだが(氏はFree webs社でも勤務している)、2Dの写真を3D化することは、ある法則を使えば簡単に出来るという。
光があるところで撮影した物体には影が生じる。Hoiem氏はその点に目をつけた。影の存在を使い、建物と背景、道などを分離することは容易だという。また、ビルなどの建物には大抵、窓がある。窓は建物の輪郭に対して、普通は平行に存在するので、そのような要素も3D化の計算に使うのだという。
昼の空の認識はもっと簡単で、空は青色や雲の白色から成り立ち、写真の上部に位置するなどの法則をデータベース化している。こういった一つ一つのパーツを見分けるためのデータベースを作成し、それらを活用して一枚の写真のパーツを認識し3D画像を作成するというのだから、凄い。
出来上がった3D写真は、さながら、子供のころによく読んだ「飛び出す立体絵本」のように見える。
Freewebs社は、ウェブポータルサイトを運営しているが、この3D画像サービスを会員向けに展開していきたいとの意向だ。Fotowooshの 3D画像は、バーチャル・リアリティ・モデリング・ランゲージ(VRML)フォーマットで構築されるので、見るためにはVRMLビューアが必要だが、ウェブサイトに埋め込むタイプのフラッシュプレイヤーで見ることができるサービスも追加予定だという。
3D化した画像は、他の3D系のサービス、たとえばリンデン・ラボ社のセカンドライフに使用するなどの展開も考えているとのこと。また、Flickrのような2D写真のポータルサービスが流行ったように、人々は3D画像を他の人に見せたいのではないかとも考えており、3D画像関連のポータルサービスも需要があると睨んでいるようだ。